Goldeneye

昨日、日本から来たお客さんと一緒にサンフランシスコでも日本人に大人気のクラスタシアンというレストランに行った。
ここは、胡椒を利かせて油で揚げた?食べる時に手がベトベトなる「ローストクラブ」とガーリックヌードルで有名なベトナム料理店である。

総勢7名の私達。かにと一緒にワインも飲もうということになった。

メンバーの一人は自他共に認めるワイン通。彼にテイスティングは任せることで満場一致。ところがそのワインの選定は、地元ということで私の役目になってしまった。私はあまり飲めないし、そもそもワインをあまり買ったことが無いのです。彼らの方が、カリフォルニアに来るたびにナパのワインカントリー巡りをしているワイン経験者。


最初は軽めの白ということでソーベニョン・ブランク。
ちょっと辛口のさっぱり系のフルーティーなワイン。

2本目はシャルドネ。ここは安全パイの選択で、私も飲んだことがありお気に入りのChalk Hill。
これも無難な選択。かなりコクのあるシャルドネ

3本目は赤にしようと言う事になり、ピノノワールの項を見るのだが、見慣れたブランドもぶどう園もない。
さて困ったと思い、ウェイターに相談した。


「知った銘柄が無いのだけれど、ピノノワールは何がお勧めかしら?」
ゴールデンアイがいいよ。オバマ大統領御用達だよ。」


別に大統領のお気に入りワインだからそれにしようというミーハーな気持ちは全然無いのだけれど、改めてワインリストを見てみると、、、、。

まず値段。
レストランなので定価の2倍なのは仕方がないとしても、ピノノワールにしては高い方。でもリストの中では真ん中辺りの値段で、懐が心配というほどではない。


それよりも私の目を引いたのは、そのワイナリーがAnderson Valley だったということ。
アンダーソンバレーは、我がルックアウトランチのふもとの村だ。
メンドシーノのワインカントリーは、ナパやソノマに比べると知名度はずっと低く(というかほとんど知られていないと言った方がいいかも)。無名のメンドシーノ・ワインカントリーの中でもアンダーソンバレーは太平洋岸に近いとても小さなアペレーション。そのアンダーソンバレーのワインがレストランに出回っているなんてことが信じられないくらいにありえないことだったのだ。


そうなると、この同郷の贔屓目というか、アンダーソンバレーのワインがとても気になる。
なぜオバマ大統領なこんなド田舎のワインをご存知なのかが不思議だが、まあそれはさておいて。
早速、そのゴールデンアイを頼んだ。


ピノノワールにしてはしっかりしたボディで飲み応えがある。渋みはなし。濃いルビー色。
2007年ものだったが、とても満足できる味だった。
もちろん、お客様にも好評で、選んだ私としてはほっとする。
(たとえ月並みなワインだったとしても見逃してくださる広い心を持った皆さんでしたが。)


手をベトベトにしながらローストクラブを堪能し、おいしいワインを飲み、とっても満足した私達7人。
早速、10月4日に2回目のワイン会を開催することして、ほろ酔い加減で解散したのでした。

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アンダーソンバレーワイナリーとして登録があるのが25件、お隣のヨークビルワイナリーがさらに10件。
今まではNavarroしか飲んだことがなかったけれど、地元ワインを研究する必要がありそう。