ペルセウス座流星群

8月半ば(日本ではお盆休みの最中)に、見事な流星群があることは十数年まえから知っていた。けれども、何かどうかの理由で、実際の観測にいたることはなかった。

ところが、今年は8月13日(月)に仕事が入っていなかったことも手伝い、観測に挑戦した。10日(金)午後11時15分にルックアウトランチ到着。新月近くの空には、数え切れないほどの星が輝いている。う〜ん、今年は期待できそう。

レッドウッド杉の森の中にあるルックアウトランチであるため、少しでも視界が広いところを求めて、11日(土)は、天体観測広場(Astronomy Plaza)と命名した空き地に寝袋を持ち込むことにした。(実際には、スバルBajaという車の荷台をテント代わりにし、そこに寝袋を置いたのだけれど。)

夕方6時頃からは、霧が出始めたため、観測可能性が懸念されたが、10時半を過ぎて海風が納まると霧は晴れ始める。見上げた空には天の川がくっきり。思いつくような星座が一つも見分けられないほどの星の数である。

天の川に沿って、ひとつ。また一つ。真っ白な太い尾を引いていく流れ星もあれば、か細い線を細く長く引っ張っていくものもある。かと思うと、見えたような気がしただけかなと疑問を抱かせるほどのかすかな光を、何十分の一秒というほんの一瞬光らせただけの流星もある。それでも眠りにつくまでのしばらくの間に十数個の流星を見ることができた。

12日(日)は、ペルセウス流星群がピークになるはずの日である。土曜日と異なり、夕方の霧も出ない。前日の教訓を生かして、キャンプ気分の寝心地も改善。真夜中頃、寝袋にもぐりこむ。目覚まし時計は午前2時45分にセット。12時頃でも数分に数個の割合で流星が見られるので、そのまましばらく頑張って起きていて流星ショーを楽しもうか、一眠りした後、3時を目指して起きた方がいいのか迷った。前日同様に、数分で数個の流星が天の川に沿って流れていく。

シューッ。(Wow!)
サッ。(Ah!)
シューッ。(Did you see that? Yup.)

1時間で100個程度見えるはず、というどこかのニュース記事を今日になって読んだ。ということは数分で数個というのは上々のできだったということになる。
また、土曜日同様に、夜中には狐の咆哮も聞こえ、(明け方には蚊も飛んで来たが)ますますキャンプ気分は盛り上がったのである。

かなりの結露が予想されたので、天体望遠鏡やカメラは設定しませんでした。