携帯 見つかる!

どこで落としたのかまったく記憶が無く、訪問先企業の会議室や空港まで送ってくれた車も探してもらったけれどやっぱり見つからず。

諦めて、新しい携帯を買うことにしました。電話会社に連絡したら買ったばっかりだったせいか(それとも既存加入者を失わないための戦略か)安い値段で同じ端末を提供してくれるという提案があったからです。

新品の購入が決まったので、だめもとで空港の遺失物係へ電話してみました。ボルチモア空港はHPに空港の拾得係とTSAといういう手荷物検査受託会社の拾得物係りの連絡先が記載されています。

空港は、落し物を誰かが拾ってくれても、それが航空会社のカウンターへ届けられるか、手荷物検査へ届けれられるか、警備に立っている警官に手渡すかによって、どこで管理されるかが異なる(と思っている)ため、拾って届けてくれた人のせっかくの善意が無駄になることが多い。統一管理が行われていないため、問い合わせ先がわからないからだ。しかも日本の拾得物管理と異なり、いちいち、ログを取っていない。自分で現地へ出向いて、自分で拾得物の山を掻き分けて探さなければならず、遠隔地から問い合わせても調べてもらうことはできないのである。

ボルチモア空港の拾得物係りへはメールで連絡した。(いまだに回答なし)

TSA拾得物係りへ電話すると、留守電につながった。該当する品物がある場合にはTSAから電話しますという。この手のサービスは一番、成功率が低いのだが、どうせ結果をあてにしていないため、一応無くした電話の概要と私の名前と電話番号を残しておいた。

もちろん、電話はなくした翌日に発信停止にしている。

すると翌日、TSAから電話があった。何と、見つかっただけではなく保管してあることがこちらにまで連絡されて来たのだ。(どうやら手荷物検査の際にかばんから滑り落ちたらしい。)早速送り返してもらう手配をした。

信じられな〜い。携帯は盗まれたのであればすぐに大量の発信に使われてしまうし、誰かが拾ってもどうやって持ち主に返せばよいのかわからないため、そのまま放置されることが多いと思う。
今回は本当にラッキーだった。


しかも空港で失くして、空港の人がそのもの自体を探し出してくれるということが画期的なことなのだ。

程なくしてその携帯は私の手元に送られてきた。早速その日の内にTSAに礼状を書いた。

携帯電話やPCやカメラのように、小型化され持ち歩くようになった品物に名前を付けておくということはまずしない。失くしても拾ってくれた人は持ち主に連絡のしようがないのだ。こういう商品を作るメーカーには「持ち主」情報を記載する方法を考案してほしい。

個人情報の機密性に関係するかもしれないが、落とさない自信があればその心配も無いだろう。
それでも心配なら、代理店や特約店、警察等の「特定の場所」へ持って行けば、秘密の合鍵で持ち主情報がわかるようになっているとかでもよい。

どうせそのうちICタグがついてそのタグに持ち主情報を書き込めるようになるのでしょうが。