山火事 その4 地球観測センサMODISの画像

これだけ大規模に火事が続いていると、限局的な情報は得にくい。
メンドシーノ群のニュースは、地元ラジオ局がそのウェブサイトや番組の中で、随時報道している。
http://www.kzyx.org
http://www.co.mendocino.ca.us/oes/pdf/Fact%20Sheet%200700%2006_27_08.pdf

結論から言うと、進捗なし。
消防隊がフォーカスしているのは、延焼が続くカーメルの南、景勝地としても有名なBig Surや、幹線道路の通行止めになっている箇所など。
大半の小規模火事は、自然鎮火を待っている状態にある。

昨日まで131箇所と報道されていたメンドシーノ群の火事は、件数は72にまで減っている。ただし、拡大化している火事が何件があるため、延焼面積は広がっており、消火率5%という状態だ。(27日午前7時現在の延焼面積:2万7千エーカー)

アメリカ中西部は今月初めの豪雨で、大規模な洪水被害が出ている。堤防が次々と決壊し、床上浸水の拡がりはハリケーンカトリーナで大きな被害が出たルイジアナの比ではなさそう。今週末は、さらに追い討ちの雷雨による大雨警報が出ている。

雨を分けて欲しいカリフォルニアは、また雨を伴わない雷の予報が出ているというのに。
ここで、10ミリでも20ミリでも雨が降ってくれれば、くすぶっている山火事の大半は鎮火する。でも早くても11月半ばまでは雨は一滴も期待できないのがカリフォルニアの乾期の特徴。
燃えるだけ燃えて自然鎮火するしかないのである。

地球観測衛星テラに搭載されているMODIS(日米共同開発センサASTERの兄弟分)の画像で煙の様子がよくわかる。
http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/natural_hazards_v2.php3?img_id=14909
http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/natural_hazards_v2.php3?img_id=14912

ルックアウトランチのあるマウンテンビューロード(9マイル地点)が赤い四角で表示されているのが悲しい。