就業時間

今日の打ち合わせは10時スタート。朝がノンビリできるのは嬉しい。特にホテル滞在の場合は、出勤前に一仕事片付けられる。
仕事が終わって解散になったのは3時半だった。でも午後3時半ではなく翌朝の3時半、即ち27時半労働ということ。

アジェンダ通りに打ち合わせが進んだのは午後1時半から5時半位までで、その後始まった議論は収拾の目途もなく8時半を過ぎ、とりあえずディナーにしようとレストランに到着したのは10時近かった。12時近くに本隊が合流してからはワーキングディナーとなり、ああでもない、こうでもないという議論を続けて、結局、結論らしきものを出せないうちに3時過ぎで一旦解散となった。

明日は会議はないし、今夜はホテルに泊まるので、夜遅くなってもさほど気にならないが、こういう仕事の仕方は欧米では想像を絶する。日本だって毎日のことではないと思うけれど、終電過ぎまで会社に残って仕事を続けるというのは各社ともそう珍しいことではなさそうだ。情報漏洩うんぬんに過敏になっている昨今では、在宅勤務も認められず、結局遅くまで会社に残ることになる。

このような不規則な生活は疲労が蓄積し、栄養状態が偏り、非常に健康に良くない。
もちろん家族にも負担がかかり、家庭崩壊にもつながりかねない。

自主規制できないのであれば、定時退社の日をさらに増やすような規則が必要になるだろう。情けないことだ。日本で仕事をすると、生産性の低さに驚く。仕事には熱心で自分を犠牲にしてまでも会社に尽くす姿勢が見られるが、決して作業効率が良い仕事をしているのは言えない。日常業務の中にイノベーションがなく、人海戦略というよりも時間をかけることで解決しようとしている。しかし時間だけは進捗が遅れても待っていてくれないし、唯一コントロール不可の要素だ。欧米の仕事の仕方に慣れてしまった私には日本の仕事の仕方が非常に時代錯誤に感じられてならない。