第52次南極観測越冬隊出発

MickieG2010-11-21

今週、第52次南極観測越冬隊が南極に向かって出発します。
4月に戻ってくる夏隊約30名、滞在が1年半もの長期になる越冬隊が約30名、砕氷船「しらせ」の乗組員(海上自衛隊員)が約30名、海鷹丸の乗組員もあわせると、総勢100名にも上ります。


11月10日には壮行会が開かれました。



壮行会で隊員達を激励する関係者の方々



今回の越冬隊長宮本氏(気象庁観測部)は、気象衛星ひまわり6号の開発・製造を一緒にやったプロジェクト仲間。南極観測は3回目というベテランでが、今回は名誉ある越冬隊長です。


左は今回10回目というベテラン。右が宮本氏


ひまわりを開発・製造していた10年前は、息子さんのリトルリーグのコーチを務め、真っ黒に日焼けしていた宮本さん。その息子さんも今年から大学生。頼りになる上司No.1の宮本さんは、南極に行っても、そのリーダーシップを発揮して大活躍してくれることでしょう。

奇しくも、壮行会の数日後に「南極料理人」というコメディ映画を見たので、早速宮本さんに連絡しました。極限の環境で1年もの間寝泊りを同じくする数人の観測隊員と調理担当の悲喜をコメディに仕立て上げた映画でしたが、実際は想像を絶する厳しい日々の連続なのだと思います。

言われて見ればナルホドですが、設営担当には住宅メーカーの関係者が数人、機械担当には車両担当者もいるのです。
今では衛星通信なども発達して、ブロードバンド(?)でTV電話も使えるのでしょうか。庶務・広報担当者も夏隊と越冬隊に各1名ずつアサインされています。そして越冬隊には、ドクター2名が付いています。学校の先生も1名いて、南極から教育情報発信が予定されています。


南極越冬隊というと、紅白歌合戦の応援電報が思い出されますが、極地観測という非常に重要な任務を背負っており、地球観測に貢献しています。


今年で52回目となる南極観測。関係者の方々のご無事と安全、任務遂行とミッションの成功を心よりお祈りしております。