蔵出しのワイン

MickieG2011-04-05

ワインのストックが底をついていたところ。
ご近所のマライヤワイナリーへ仕入れに行きました。

こちらのぶどう園ではまだぶどうの木は芽吹いていませんでしたが、一面に広がるブドウ畑は絶景。
真っ青な空を背景に、本当にのどかな大自然を感じます。


夕方お邪魔した時には、奥様のヴィッキーさんがキッチンで硫黄分の試験をしていました。
今までは、ラボに依頼して試験してもらっていたけれど、自分でも試験できるキットを入手したとか。



持参したセント・アンドレチーズとフランスパンをおつまみに、ボトル詰めが終わった2009年もののソービニョン・ブランク、シラー(2006年)、ジンファンデル(2007年)を試飲。

白が好きな私にはこのソーベニョン・ブランクは初夏の味。
さわやかでフルーティ。とっても滑らかな舌触り。


赤が好きな主人はジンファンデルが気に入った様子。試飲と称しながら、試飲の1本をほとんど一人で飲んでしまった。


それから地下のワインセラーに行って、2008年もののジンファンデルと2009年ものを飲み比べ。
わぁ、全然違う!
ドシロウトの私にも、その違いは歴然。

2008年はどっしりとしていてかなりタンニンが利いている。そして最後にまろやかな甘さが口の中に残る。
「まるでメルロー!」ダンさんと主人の意見は一致する。
一方2009年は、口に含んだ瞬間にブワァーとブラックベリーのフルーティーな味が圧倒する。さほどタンニンがないので赤が苦手な私にも口当たりがよくて飲みやすく感じられる。

けれども、主人は2008年ものの方がずっとおいしいと感じられたそうだ。
やっぱり好みの違いは大きい。


2008年は6月末の落雷でこのメンドシーノ地方も大火事に見舞われた。
その煙でぶどうにも被害が出たという。
ワイナリーによっては、ワインにも煙の臭いが移ってしまったケースもあるそうだ。

マライヤもその心配をしていたけれど、オーナーのダンさんも主人も私も、煙も不快な味も一切感じられなかった。

「2008年もの、お酢にしてしまおうかと思っていた。」というダンさんだったが、私達の意見を聞いて、ワインビネガーにする案をもう一度考え直すそう。

お酢にするくらいなら、樽ごとうちで引き取るよ。けっこう飲めるよ、これ。」という太っ腹の主人。


マライヤはマイクロワイナリーで少量限定生産。
ぶどうの栽培から収穫、ワイン作り、瓶詰めまで自前でやっている数少ないワイナリーのひとつ。
しかも、このブドウ畑はメンドシーノのワインカントリーの中でも標高700メートルの特別な地域。


ジンファンデルの他、ピノノワールの瓶詰めもこれから。
楽しみ〜!

http://d.hatena.ne.jp/MickieG/20101011  マライヤワイナリーのプライベートツアー