招かざる客 その1

イノシシが出没するという噂を聞いたことがあったが、実際にその姿を見たのは数年前に一回きり。しかもその時は一頭のみだった。


そして数ヶ月前にパイパーさんちの丘の上を駆け上がる数十頭のイノシシの群れを見た時にはただただ感心しただけだった。

けれどもその群れもルックアウトランチに出没するとなったら話は別。
通り過ぎるだけのあっという間に、地面が掘り返されていく。
何かを植えるために掘り返したい広場や雑草の生い茂った野原なら掘り返してくれてもあまり文句は言わないが、かろうじてその整った姿を保っている砂利道の脇を掘り返された日にはたまったものではない。(通行不可能になる可能性大。)


しかもこの日、来襲した群れはイノブタのようだ。


立ち寄ったジムさんにその話をしたら、近所の農家が「豚狩り」のために豚を放し、それが野生化したものだろうとのこと。「豚狩り」は収入になるらしいです。でもある時、あまりに野生化した豚が増えすぎて当局から始末するように言われ、何人かで一斉狩りをしたとか、、、、。

イノシシにしろ、イノブタにしろ、その来襲を防ぐことはできないらしい。
ジムさんがジップ君を飼うことにしたのもイノシシ被害がひどくなったせいかしら?

そのうち、豚の丸焼きを作ることになるやも知れません。