三日坊主

三日目にしてもうサボってしまった。言い訳はあるけど、さぼったことには違いない。
(ただし、この日記を書いているのは7日午後3時である。)


昨日は仕事場で「耳でスペイン語アラビア語を交互に聞いて、字幕の英語を読み、それを日本語に同時通訳する」という場面に遭遇した。そんなこと、ぶっつけ本番でできるわけがない。

「えっ、これって何語?」耳から入ってきた音が英語でないことに気が付く。
「ああ字幕が出ている→聞こえているのは英語ではない」
という思考回路が動くまでに数秒かかるのである。
それに私は英語を目で追うことが苦手なのだ。速読や斜め読みができない。
ということで、冷や汗をかいた。


一方、カナダのモントリオールから帰宅するはずだった主人は空のダイヤの乱れでさんざんな目にあった。早起きしてホテルのチェックアウト前に運航状況をチェック。航空会社は遅れを発表していないが、航空管制は既にイエローとレッドのアラームを出している。乗り換えのフィラデルフィアは赤。午前7時現在到着便は32分遅れ。その時点でとりあえず空港へ駆けつけて1本早い便に乗る努力をするか、様子を見るかの判断は微妙である。


結果的には出発の2時間前にモントリオール空港到着。予約してある便の1本前の便は1時間遅れだったのでまだ搭乗口にいたが、空席待ちのリストがかなり長くなっている。ラガーディア、JFKニューアークとNY近郊3つの空港が揃ってレッドアラーム(離着陸60分以上の遅れ)になっており、欠航便が出始めたらしい。USエアウェイズモントリオールからフィラデルフィア行きの便は40人乗りである。中型機が1本欠航となれば130人からの乗客を移さなければならない。チェックインカウンターに並ぶ列は200m位あったよ、と主人。すごい混雑だったに違いない。


結局、3時間遅れでフィラデルフィア行きは出発した。(その前後のフィラデルフィア行きは1時間半程度の遅れで済んでいる。)どうせ乗り継ぎ便も思いきや、運が悪い時は重なるものである。乗り継ぎ便は定刻より遅れること30分程度で、出発してしまった後だった。ラッキーだったのはその次のSF行にプロテクション(振替)してもらっていたことである。モントリオールからの便が6時15分にタッチダウンした時点で、6時半発SF行は8時15分出発予定にまで遅れていた。(機体はシャーロットから来る便だったのだが、その到着が8時10分になっていたため。シャーロットもかなりの混乱があったらしい。)


とりあえず、「6時半発SF行直行最終便には間に合いそう」と主人の携帯にメールを入れる。
その後は、US Airwaysが発表する出発予定と航空管制が発表する出発予定を見比べながら、最新情報を送る。


自分の乗る予定のフライトはまだ出発していないわけだし、欠航が発表になったわけでもないし、欠航しそうだという気配があるわけでもないのだから、ここでじたばたしても始まらない。けれども朝7時(体内時計は4時)に起きて、夕方6時になってもまだ自宅まではあと3500kmもある。飛行機が飛び立ってから5時間半はかかる。つい、他のフライトはないのか、他の航空会社はちゃんと運航しているのか、と探したくなるのは当然だ。


日本でも台風の季節になると欠航便が増える。でも日本の場合は、天候によるダイヤの乱れはどの航空会社へも同様に影響する。しかしアメリカの場合は、経由地が異なったり、機種が異なったりするので、遠距離を飛ぶ場合には影響の度合いが少なからず違うのである。その結果、乗客ははかない努力をすることになる。あとは自宅へ帰るだけ、ならまだしも、これから会議に出席するというような場合に、足止めを喰らうと慌てることになる。


台風の時期は南東部を避けるとか、冬はシカゴを避けるとか、少しは工夫するのである。できるだけ乗り継ぎは避けたい。(だから直行便は割高でもある。)


結局、夜7時に帰ってくるはずだった主人の便が到着したのは夜中の12時過ぎ。荷物を待って空港を後にしたのは、午前1時近かった。お疲れ様でした。