切るべきか、切らざるべきか

本当は、昨日のラスベガスの出来事を書こうと思ったけれど、日付が変わっていたのでやめた。

今日は、早期胃癌の話である。
母がステージ1Aの胃がんと診断された。発生部位は胃角部。よく発生する場所の一つだ。直系1cm程度。早期発見だったのは幸いだ。

外科医は、内視鏡治療できますから、消化器内科に行ってくださいと言う。
消化器内科に行くと、「胃の半分を切除します」という。
もう一人の外科医(けっこう老年だけど腕は良い)に相談すると、「食道下部と胃の上半分を切除するのが通常の方法」だという。

だって、まだ早期ですよ。1Aですよ。侵襲性の大きい外科手術が本当にベストチョイスなのだろうか。

しかも患者は77歳である。ステージ1Aの5年生存率は高い(80%から93%)。けれども、あの年齢で、夫を失くした一人暮らしで、しかも半分胃切除をしてQOLが低下して、本当に意味があるのだろうか。外科手術から回復して、生活がある程度ノーマルに戻るまでだって数ヶ月かかるだろうに。