心房細動

もう寝ようとしてPCの電源を切ろうした時。
まだカリフォルニアは朝6時半なのに、主人がSkypeにログオンしている。

「もう起きたの? 早いじゃない。」とチャットメッセージを入れる。
「君がかかっている心臓内科の先生の連絡先わかる?」と主人。
「日野原先生? わかるわよ。」と電話番号と住所をテキストで送る。

翌朝。(カリフォルニアは午後3時)
「頻脈が止まらないんだ。明日朝7時から処置が行われる。心臓を一旦止めて、電気ショックを与えて再始動させるという方法だって。」
「えっ?」
「手技そのものは短時間ですむ方法らしいけど。いったん心臓を止めるって言うんだ。まるでコンピュータのリブート(再起動)と同じだよ。」
「じゃぁ、私、すぐに帰ったほうがいいわね。」

翌日の帰国予定を急遽変更する。

カリフォルニア時刻9日の朝9時過ぎに予定よりも少し早くSFに到着。
病院へ向かえに行くはずだったのに、主人はこの時刻には既に退院して自宅に戻っていた。

診断名は「突発性心房細動」。

何らかの理由で心房が痙攣状態になり、心房と心室の同期が取れなくなった状態だ。頻脈、拍出量の減少、酸素欠乏、血栓症の可能性もある。

検査の結果を見る限り、心臓病も糖尿病も高血圧もない。原因が不明なので「突発性」ということになった。

電気ショック療法は成功し、不整脈もなくなり頻脈は納まった。
納まればどうということはないらしい。何事もなかったかのようだ。
でも細動が起きた時は、2階まで階段を上るだけで心臓が破裂しそうなくらいドキドキしたと主人は言っていた。

クセになる人は、この心房細動が2−3年に一度くらい起こるそうだ。あまり頻繁に起こるようだとペースメーカーを埋め込むことになるという。そんなことにならないように祈りたい。
こういうバグこそ「非再現」で済ませたい。

PS:
いつの間にかリンクが張られていて、心房細動、心房粗動、不整脈について書かれたサイトにつながっていた。重篤な心臓疾患を病んでおられて、症状の一つとして心房細動が発生している方もいる。彼らは大変な闘病生活をしている。それなのに私はこんなお気楽な調子でコメントしてしまって。
もし私の日記を読んで、不快に思われた方、気を悪くされた方がいたらお許しください。そして病気に苦しんでいる方々が早くよくなられますようにお祈りしています。