高血圧の猫とノルバスク

MickieG2008-02-14

我が家には猫が1匹いる。名前はネコ。
近所をうろついていたのでかわいそうに思って餌をやり始め、そのまま引き取ることになった猫だ。
推定年齢24歳。
我が家の居候になったのが1986年、その時は既に大人の猫だった。

初期投資はゼロだったけれど、大病と大怪我を繰り返し、かなり医療費がかかっている猫である。
そして9つの命を一つ一つ使っていっている。(でもまだあといくつか残っているので天寿をまっとうしそうだけれど。)

尿管結石(これは猫に多いらしい)から腎不全になり一命を取りとめ、甲状腺がん(これも猫には少なくないらしい)で放射線治療抗がん剤投与をして1ヶ月だか入院し、3階のベランダから落ちて顎を骨折したり、、、。そして網膜剥離を起こして失明しそうになり、その時、高血圧であることが判明した。

上が230もある。何とか200以下に抑えたいという獣医さんが出してくれた処方箋はノルバスク。どこかで聞いた薬の名前だと思ったら、実家の父が飲んでいた降圧剤と同じだった。
父は、脳卒中も心臓バイパス手術もしなかったけれど、血圧が高めということでノルバスクを飲んでいた。その父も最期は薬を飲むことを拒否していた。(これは脳腫瘍の副作用だということだった。)

ネコは父が遺して行ったノルバスクを毎日飲んでいる。投与量の関係上、4日で1錠の計算になる。
父のノルバスクはまだ大量に残っているので、ネコですら飲みきれないかもしれないと思うと無性に悲しくなる。

子猫の頃のトラウマなのか、決して膝にのって甘えたりすることのなかったネコ。
でも最近は、膝の上に乗せて毛を梳いてやっても抵抗せずに、いつまでも抱かれているようになった。
どういう心境の変化???と不思議に思ったりするけれど、なついてくれるのであればその時を大切にしたいと思う。