屈斜路湖、摩周湖とオーロラ

夜中3時半頃目が覚めたので、温泉大浴場へ。


昨晩の釧路から屈斜路へ来る道で見た満天の星もすばらしかった。日本で天の川やあれだけの星を見ることは難しくなっているだろう。空気がきれいでも街の明かりがあっては星は全然見えないから。ルックアウトランチでは、それこそ降って来るように星がたくさん見えるし天の川もはっきりくっきり見えるけれど、「天の川を見るのは子供の頃以来」と同行の高齢者組は大感激。


露天風呂からはオリオン座がそのベルトまでとてもきれいに見える。しばらくするとどこからともなく、白く薄い雲がオリオン座にかかった。雲にしては層雲みたいな感じで何かちょっと違う。もしかしてオーロラ? カーテン状に立って揺れているわけではないので、本当にオーロラなのかは確信がもてない。でも時期は秋分直後で、オーロラが出やすい時期ではあるし、北緯41度なのでオーロラが出ないこともない地域だ。露天風呂に漬かりながらずっと眺めていた。30分もすると、そのオーロラはさらに薄くなって二つに別れ、そして東の方へ消えてしまった。ちょっと幻想的な体験でした。


まもなく東の空が白み始め、明るくなってきた。その時、空にあった雲はもっと厚くて灰色でした。



屈斜路湖半、散策。夏ならぜったいボートかカヌーで出てみたい。でも絶景でした。
湖岸のあちらこちらに温泉が湧いていて、湖水でぬるめられてちょうどよい温度になっている足湯や、湖水と混じらないので45度くらいはありそうな露天風呂(さすがに皆、足湯として使っていたけど。)もありました。
霧で有名な摩周湖も曇天に恵まれたせいか、今日は全景を見ることができた。カルデラ湖で湖岸まで行く方法はなさそう。展望台にて上から覗きこむような感じ。同行の義妹のお父様は40年近く前に来た時は霧で見られなかった。きょうはリベンジができたと喜んでらした。紅葉や雪景色の摩周湖もすばらしいらしい。


屈斜路の辺りはアイヌコタンでも有名。木彫りの何かを買ってかえろうと楽しみにしていたのだけれど、3万とか5万とかいう値札がついている彫り物を、「1万円でいいよ。」とか「5千円にしておくよ。」とか言われると引いてしまう。なぜそんな法外(?)な値札をつけているわけ? 本当にその値段で買う人がいるの? せっかく買おうと思っていた彫り物はそんな事情で買えずじまい。残念でした。


屈斜路から車で数時間。富良野へ入る。明日、皆は富良野観光。私は私用で古丹別まで。(富良野から古丹別までは車でも3時間以上かかる。)富良野のラベンダーを見るチャンスがあるかな。