パタゴニア4日目

MickieG2009-11-13

終日コースのFrench Valleyにするか半日コースのAonikenkとBBQにするかであっさり楽な方を選択したポールさん。フレンチバレーコースが山登りであることを懸念したのだ。

パイネ国立公園と私有地の牧場との境界を示すフェンスに沿ってハイキング。そこにはGuanaco(ワナコ)の群れ、群れ、群れ。ワナコは現地のラクダの一種だそうだ。昨日、ちらほら見かけて感激したけれど、Guanacoはいるところにはいるのだ。うじゃうじゃいる。そして、その骨骸を見つけた。プーマに食べられてしまったらしい。プーマは獲物をここまで引っ張ってきて、この谷間で食べていたのかと思いきや、ワナコの骨はそこら中に散らばっている。あばらだけのもの、背骨がつながっているもの、肢の骨、頭蓋骨もある。所々には、羊毛が散乱している。要するにプーマにとってワナコは特別なご馳走ではなく日常食だと言うことだ。ワナコの数も半端ではなかったが、落ちているワナコの骨も少なくない。プーマにとってよほどワナコは捕まえやすいと言うことなのか。

上空にコンドルを見つける。数羽が高く低く滑空している。ハゲタカの一種で決して美しいとは言えない鳥だが、カリフォルニアのTurkey Vultureよりも立派に見える。背中の白羽が灰茶色なのは若鳥だということ。ハゲタカがいるところをプーマが狙い、プーマの戦利品のおこぼれをハゲタカがもらうという持ちつ持たれつの関係。

Aonikenkとはこの地域に1万2千年(?)ほど前に済んでいた原人で壁画(フィンガーペインテイング)を残している。赤い染料はワナコブッシュからとったものだろうか。ワナコとプーマと原人の狩の様子が描かれていた。


午後は、エクスプローラ所有の牧場QuinchoでBBQ。目の前にTorres del Paineのタワーがそびえている。国立公園内のこんな絶景の一等地が私有地として認められているなんて信じられない。この牧場にも馬が数頭飼われていて、乗馬もできる。ポールさんと私は目の前のタワーの景色に絶句して見とれている。ホテルがある西側は天候が曇り勝ちだが、Quinchoがある東側は、晴れ勝ちなのだそうだ。Quinchoの周囲はツバメが多かった。トタン屋根の隙間にまでもぐりこんでいる。
こんな場所に牧場が持てるなんてうらやましい。

4日目のハイキングは中休み。楽なコースだった。