ごめんねと言わない誰かさん

最近、PCを買い換えました。昨年、2代目レノボX31からX61に取り替えたばかりで、それからまだ1年も経っていないのですが。
今回買ったのは、同じレノボX200。OSはこれまでお気に入りだったXPプロフェッショナルから遂にWindows7に。OSが変わるとUIが変わってしまうのでかなり抵抗がありましたが、XPはEOS(サポート中止)を迎える時期に来ているということだったので仕方なく機種変更。


PCのユーザー設定をするのはけっこう面倒くさい。私はPCのことは全然わからないので、IT担当にまかせっきり。
何か質問があってもすぐに対応してくれるヘルプデスクでもあるので重宝しているのだけれど、、、、。


機種変更をした直後に、出張先に新しいPCを持っていくものではない、というのが教訓。
何かあっても、時差があったのではITヘルプがすぐに得られない。電話会議(SKYPE)経由で状況を説明しなければならないので、気が短い私担当のヘルプデスクはすぐに嫌々ながらやってそうな感じが声に出るのだ。


最初の質問は、私の東京でのプロジェクトオフィスのLANにつながらなくなったこと。自分で設定をしないので、問題が発生したときに自己解決できない。(どこをチェックすればよいのかすらわからない。)結局はDNSサーバーのIPアドレスが固定だったということが判明したのだけれど、UIが変わっているため、今まで使い慣れていたDNS設定画面が見つからない。いろいろなボタンをクリックしてもPCの反応が今までとは違う。ブツブツブツ。文句を垂れる私。


2つ目の問題。私宛のメールでメルアドが間違っているとウェブマスターのところに転送されるようになっている、出張先(日本)にX200を持って行った翌日から、アドレスが間違っているメールが数通、ウェブマスターのところに送られてくるようになった。
「君のクライアントにメルアドが間違っていると言ってくれよ」と私に注意するウェブマスター。
「あらそう。ごめんなさいね。注意しておくわ。」

その翌日。ウェブマスターから転送してもらったその誤アドレスのメールに返事を書き、その返事に対してもらったレスポンスが再度、誤アドレスでウェブマスターの元へ。おかしいなぁ。
メールをくれた相手の人に、メルアドが違う旨を伝えると、
「だってね、君から送られてくるメールはMickieGrace@〜なのに、返答用のアドレスはMickieGraqce@〜になってるんだぜ。それって意図的なの? 迷惑メールをフィルターするためとかのさ。」
「えっ?そんな凝った事しないわよ。私、機械オンチなんだから。」

ということで、原因が判明。ユーザー設定をしてくれたIT担当が私のメールアカウントをX200上に作成した時のタイプミスだったのだ。この問題なら対処方法は私でもわかるので自分で直す。でもIT担当には状況を報告。
その反応は「あっ、そう。」
「あ、そう、って君のミスなのよ。自覚しているの? すみませんの一言くらいあってもいいんじゃない?」と言いたいところをぐっと我慢する。


問題3。東京のプロジェクトオフィスから自分の日本事務所へ移動。日本事務所内はワイヤレスLANが張ってあり、WEPでアクセス管理をしている。APにアクセスするための新しいプロフィールとWEP設定はできるもんね。UIは変わっているけれど、設定画面の場所はわかっている。

ところが、、、、。

ネットワークには接続できて、メールは受信できるのだけれど、送信ができない。(おかしいなぁ。以前にもこんなことがあったような気がする。)プロフィール設定画面をチェックし、以前のPC(X31)のプロフィールと比較するけれど違いは見つからない。かなりいろいろ試したけれど効果がないので、カリフォルニアが起きてくる午前8時をまってIT担当に連絡。
「モデムの設定しているX200MACアドレスのせいかしら?」以前にもPCをアップグレードした時にネットに接続できなかった時のことを思い出して言って見る。
「たぶん、違うと思うよ。だってネットには接続できるわけでしょ。きっとメールアカウントの設定のせいだよ。」
「それなら、Outlookのメールアカウントの設定ね。」
「違うよ。Outlookは閉じて。」
「え? Outlook閉じるわけ?」


スタート→コントロールパネル→メールとナビゲーションしてたどり着いたメールアカウント管理画面は、私がOutlookから開こうとしていた管理画面と同じ。(何よ、同じ画面じゃない。」と言いたかったのもぐっと我慢する私。


一つ一つのメールアカウントについて、受信サーバー、送信サーバーの名称を確認する。
テストメールはちゃんと通る。何も設定で間違っているところはなさそう。
メールアカウント管理画面は閉じて、Outlookを開けて、メールを送ってみる。
失敗。先ほどと振る舞いは何ら変わったところはない。

???

今度は Outlook→Tool→Option でメールアカウント管理画面に入って、ちゃんとメールの送受信ができるX31X200の設定を比較する。
「受信サーバーの設定は?」
POP3.xxx.xxx.com」
「OK。送信サーバーの設定は?」
見た瞬間に私にはエラーの原因がわかった。こんなところにミスが隠れていたのだ。
「smatp.xxx.xxx.com」
「そんなサーバーないぜ。」と人を小馬鹿にしたような、辟易したような感情が彼の声から伝わってくる。
「そんなこといくら私だってわかるわよ。」これも無言の抗議。
smatpをsmtpに修正して、テストメールを送ってみる。今度はすんなり通る。
「大丈夫みたいよ。今度はテスト通ったわ。」

念のため、メールアカウント設定画面を閉じて、通常のやり方でメールを送ってみる。もちろんIT担当者宛。
「今、そっちにメールを送ったわよ。こちらはエラーにならなかったわ。」
「受け取ったよ。」
「これでOKね。じゃ、また。」

早速、Skypeを切断。


だってね、このメールアカウントを設定したのはこのIT担当者本人なのです。
smtpをsmatpとミスタイプしたのも彼自身。
先日、MickieGraceをMickieGraqceとミスタイプしたのも彼。
それなのに、「ごめん」の一言もないのである。
私が憤慨するのも無理はないと思いませんか?


彼は謝らない人である。
議論になった時に絶対に自分が正しいと確信があるので、他人の意見や言い分をとりあえず一通り聞くということもほとんどしない人である。自分のとは違う、他の考え方もあるという「多様性」を重視しない人である。
今回のように自分のミスだったということを自覚しているのか否か、誤らない人でもある。
ミスを指摘すると、やけにdefensiveになる。(このdefensiveというのは、自己防衛とか言い訳と訳してしまうと英語が持っているニュアンスがうまく伝わらないのであえてdefensiveのまま残しますが。)
扱いにくい人である。


自分の非を認め、ちゃんとごめんなさいと言える人になって欲しいけれど、彼の場合はもう手遅れでしょうか。